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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

湯西川温泉 上屋敷 平の高房

湯西川温泉 上屋敷 平の高房
 湯西川温泉は平家落人伝説が残る栃木県北西端の山里の温泉地。県内屈指の大温泉地・鬼怒川温泉から北西に約30km程、その道の途中には川治温泉がある。東北道の宇都宮ICから日光宇都宮道路の今市ICを経て湯西川温泉に向かうと、前を行く車の多くが鬼怒川や川治を通過して先に進んでいく。手前に鬼怒川や川治温泉があるのに、多くの人が最も遠い湯西川に行くのは何故だろうと助手席に座った家内に聞くと、「湯西川は屋島や壇ノ浦などと同等の聖地」で、「平家落人」が日本人の琴線に触れるのだろうという。 一説では湯西川温泉は、天正元年(1573)に平家落人の子孫によって発見されたと云う。鬼怒川に合流する男鹿川支流の湯西川源流近くに湧く温泉で、明治19年(1886)発行の日本鉱泉誌には薬研ノ湯、河原ノ湯、御所ノ湯、新湯それに藤鞍ノ湯の5源泉の記載があり、温度41.7〜48.8℃(華氏温度を摂氏に換算)、薬研ノ湯の試料1g中の溶存成分は318mg。
 平の高房は、多くの温泉旅館などが建ち並ぶ温泉街からやや離れた奥にあり、眼下に緑が深い湯西川の渓谷を見下ろす段丘の上に建つている。この屋号は平家一族の末裔の一員としての自覚を持つために、かつての家臣団の長の名を頂いたのだという。旅館の創業は昭和50年(1975)、先祖は材木商で広大な13万坪の裏山から切り出した樹齢数百年の欅材などが建物にふんだんに使われている。
 温泉は平成3年(1991)に館内の敷地に掘削した。最大で毎分205リットル湧出するが、地域の取り決めで毎分160リットル迄となっている。泉質は単純温泉、その主成分はナトリウムイオンと炭酸水素イオン。大浴場、露天風呂など併せて10の浴槽を擁するが、それぞれに平成3年および平成13年分析の温泉分析書が掲げられていた。両者の比較で気付くのは、平成3年の分析値(温度53.8℃、蒸発残留物303mg/kg、ナトリウムイオン106.2mg/kg、炭酸水素イオン215.9mg/kg)より平成13年(温度56.6℃、蒸発残留物322.5mg/kg、ナトリウムイオン116.7mg/kg、炭酸水素イオン233.6mg/kg)の方がいずれも大きいこと。何故こうなったのか、湯西川温泉は新第三紀の流紋岩の亀裂から湧出するといわれるが、平成20年(2008)の10月から施行される10年毎の成分分析による今後の推移に注目してみたい。
所在地 〒321-2601 栃木県日光市湯西川1483    電話 0288-98-0336
温泉の歴史 当館の屋号は平家一族の末裔の一員としての自覚を持つため、かつての家臣団の長だった平高房の名を頂いた。温泉は平成3年に館内の敷地に掘削したもので、最大で毎分205リットル湧出するが、地域の取り決めにより毎分160リットル迄となっています。すべての湯舟に源泉を利用しています。
源 泉 【源泉名】 平の高房
【源泉所有者】 (自己所有) (有)平の高房館 「温泉台帳番号:湯西24」
【湧出地】 栃木県日光市湯西川字花和1483
【源泉の種類】 掘削井
【井孔の深さ】 1100m
【静水位】 130m(平成13年7月5日)
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【温度】 56.6℃(測定年月日 平成13年7月5日)
【湧出量】 99g/分(知事の許可量:180g/分)
【動力およびポンプの種類・型式】 18.5kw電動機使用・24段式水中ポンプ
【貯湯タンク】 有り・源泉脇10m3(保温材加工)
【引湯距離】 200m
【引湯方法】 湧出した温泉を源泉脇の貯湯タンクに入れ、ポンプで施設内の湯舟に引湯している
【温泉の温度の調節方法】 貯湯タンクからの引湯の間に適度に温度が低下するのと、熱交換により適温にしている
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 平成13年7月5日 (湧出地試験)
【分析機関名/分析者】 (社)栃木県薬剤師会検査センター/仁木喜治
【温度】 56.6℃(気温 28.0℃)
【湧出量】 99.0g/分(動力揚湯、インバーター使用・最小75 g/分〜最大160 g/分)
【蒸発残留物】 322.5mg/kg
【密度】 0.9986(20℃)
【湧出地におけるpH】 8.3
【試験室におけるpH】 8.25
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 0.458mg/kg
【成分総計】 0.460g/kg
【知覚的試験】 無色澄明および無味で微硫化水素臭を有する
【療養泉の泉質名】 単純温泉
【液性等による分類】 低張性弱アルカリ性高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
116.7
1.5
0.3
4.2
フッ素イオン
塩素イオン
水硫イオン
硫酸イオン
炭酸水素イオン
10.7
27.7
0.2
10.7
233.6
陽イオン 計 122.7 陰イオン 計 283.1
遊離成分 (mg/kg) 溶存ガス成分 (mg/kg)
メタケイ酸
メタホウ酸
48.2
3.7
二酸化炭素
硫化水素
2.0
-
非解離成分計 51.9 溶存ガス成分計 2.0
その他の微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 55人
【客室数】 18部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 99g/分以上〜160 g/分
【定員1人当たりの温泉量】 1.8g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【給湯および利用方法】 源泉わきの貯湯タンクからポンプにより直接引湯している
【浴場の数】 男湯:1 女湯:1 露天風呂:4 貸切露天風呂:2 はなれ:2
男湯 女湯 露天風呂 貸切露天風呂 はなれ
名称 琵琶の音色 琵琶の音色 藤の花房他 金精・子宝 望郷閑静
浴槽面積(m2) 5.5 5.5 24 5.4 8.0
浴槽体積(m3) 3.3 3.3 13.3 2.7 4.8
給湯量(g/分) 15 15 70 20 30
給湯温度(℃) 52 52 55 52 53
換水回数(回/日) 1/2〜3 1/2〜3 1/2〜3 1/2〜3 1/2〜3
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし(源泉かけ流し)
【浴槽の清掃について】 2〜3日に1回換水、清掃
備考 【調査表記入年月日】 平成16年11月1日

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