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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

桃の木温泉 山和荘

桃の木温泉 山和荘
 桃の木温泉・山和荘は、山梨県西部の巨摩山地に湧出する芦安温泉郷の一角を占めている。平成15年3月の町村合併で南アルプス市となったが、それ以前は芦安村。古くから芦安温泉郷は南アルプスの登山口の温泉地として知られ、登山者の憧れの地となっている。
 ちなみに巨摩山地とは韮崎市の燕頭山をはじめ櫛形山、源氏山などの標高2000m級の山体の連なりで、その西側を流れる早川・白鳳渓谷の大断列を境にして赤石山地ー北岳・間の岳等の3000m級の南アルプスの山々ーに接する。山和荘は日本列島が「逆くの字」形に屈曲する南部フォッサマグナ地域の真っ只中に位置しているのだ。
 中央自動車道路を甲府昭和ICで下りて西に進み信玄堤で知られる釜無川を渡ると、僅かな上り勾配の道に続いている。ブドウ畑などが点在する平坦面は、釜無川の支流の御勅使川が形成した扇状地である。車はやがて御勅使川に沿って走り出し、夜叉神峠に通じる橋の手前を直進すると御勅使川を挟んで旅館が2軒建っている。道路の先の右岸に建つのが本館の桃栄館、橋を渡り左岸に建つのが源泉湯宿の山和荘。前者は明治2年創業で、山和荘主人の父親の経営。
 現在使用している源泉は、平成4年にボーリングによって湧出した。掘削深度999.67m。深井戸用水中ポンプによる揚湯で43.0℃の温泉が372.4g/分湧出したが、知事による許可量は166g/分。温泉の利用上は十分すぎるほどの量である。
 温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。単純温泉とはいえ蒸発残留物は751mg/kg、溶存物質(ガス性のものを除く)は0.747 g/kgで、陽イオンの主成分はナトリウムイオン、副成分がカルシウムイオン、陰イオンの主成分は硫酸イオンでナトリウム・カルシウムー硫酸塩型の泉質。巨摩山地は第三紀中新世の地層よりなり、泉質的にはグリンタフ型の温泉に相当する。僅かに硫化水素を含むことや炭酸水素イオン・炭酸イオンなどの炭酸物質が大変少ないこともこのタイプの特徴で、緑深い山の奥に湧き出す、やわらかで心地よい温泉である。
所在地 〒400-0241 山梨県南アルプス市芦安芦倉1672   電話:055-288-2306
温泉の歴史 明治2年に開湯し、平成4年ボーリングにより湧出した温泉である。こじんまりした湯宿です。
源 泉 【源泉名】 桃の木温泉源泉
【源泉所有者】 (有)ホテル桃の木・代表、中沢満と中沢泉(父)との共有
【湧出地】 山梨県南アルプス市芦安芦倉字桃の木平1673
【源泉の種類】 掘削井
【井孔の深さ】 999.67m
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【温度・湧出量】 43.0℃(測定年月日:平成16年9月22日)
【湧出量】 372.4g/分(知事の許可量・166g/分)
【動力およびポンプの種類・型式】 7.5kw電動機使用・深井戸用水中ポンプSP16−16
【貯湯タンク】 有り(保温材加工)
【引湯距離および引湯方法】 湧出した温泉を源泉脇の貯湯タンクに入れ自然落差で直接引湯している(引湯距離40〜50m)
【温泉の温度の調節方法】 貯湯タンクからの引湯の間に適度に温度が低下する
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 平成16年9月6日(湧出地試験)
【分析機関名/分析者】 (株)山梨県環境科学検査センター 小沢一昭
【温度】 43.0 ℃(気温24.0 ℃)
【湧出量】 372.4g/分(動力揚湯)
【湧出地におけるpH】 9.2
【試験室におけるpH】 9.59
【知覚的試験】 無色澄明、無味、わずかに硫化水素臭
【蒸発残留物】 751mg/kg
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 0.747g/kg
【成分総計】 0.747g/kg
【密度】 0.9990(20℃)
【導電率(25℃)】 1,060μS/cm
【療養泉の泉質名】 アルカリ性単純温泉
【液性等による分類】 低張性アルカリ性高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
イオン成分 ミリグラム(mg) イオン成分 ミリグラム(mg)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
アンモニウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
ストロンチウムイオン
140.0
0.9
0.2
0.0
86.4
0.5
フッ素イオン
塩素イオン
水酸化物イオン
硫酸イオン
炭酸水素イオン
炭酸イオン
メタホウ酸イオン
0.6
7.5
0.2
448.4
0.0
10.9
3.2
陽イオン 計 228.0 陰イオン 計 470.8
遊離成分 ミリグラム(mg) 溶存ガス成分 ミリグラム(mg)
メタケイ酸
メタホウ酸
47.7
0.0
二酸化炭素
硫化水素
0.0
0.0
非解離成分 計 47.7 溶存ガス成分 計 0.0
その他銅イオン等の微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 37人
【客室数】 14部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 166g/分(契約分湯量)
【定員1人当たりの温泉量】 4.5g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【給湯および利用方法】 自然の落差を利用して給湯、源泉掛け流し
【浴場の数】 男湯 1 女湯 1 露天風呂 2 家族風呂 1
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 露天風呂 家族風呂
名称 大浴場 大浴場 露天風呂 露天風呂 貸切風呂
浴槽面積 22 22 24 20 2.5
浴槽体積 13 13 14 12 1.5
給湯量 40 40 35 35 10
給湯温度 42 42 42 42 42
換水回数 1/3 1/3 1/3 1/3 1/3
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 3日に1回換水、清掃は1日2回
備考 【調査表記入年月日】 平成17年5月11日

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