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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

川浦温泉 名湯の宿 山県館

川浦温泉 名湯の宿 山県館
 JR東日本・中央線塩山駅から、国道140号線を北上すること約14kmほどで山県館。道の途中に武田氏の菩提寺で、快川禅師の「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」で知られる恵林寺がある。笛吹川に沿って走る道路は往古の秩父往還で、雁坂トンネルを抜ければ、その先は埼玉県の秩父。
 山県館の建物は、背後に関東山地の山並みをしつらえ、笛吹川の川底からそそり立っている。川浦温泉の一軒宿とはいえ、その堂々とした構えは塩山駅前に立つ武田信玄像を彷彿させる。いわずと知れた信玄公の隠し湯の一つ。旅館への進入路脇に建てられた「川浦温泉由来」碑に、温泉の謂われが次のように記されている。
 当温泉は建久五年畠山重忠富士の巻狩の帰途この地に宿営薬師如来の霊夢により笛吹川東岸に熱湯の湧出するを発見薬師湯と名づけたことに始まる 恵林寺所蔵永禄四辛酉五月十日信玄公印書に河浦湯屋造営本願之囗如先々可令勤進之旨自寺中評定衆可有下知者也仍如件とあるをみれば当時恵林寺で支配したいたものと思われまた巷間伝えられる信玄公隠湯として著明であったこともうかがわれる 湯房は山縣昌影の末裔山縣家の経営 現旧館は安政三年八月山縣信徳の建築・・(以下省略)
 現在の利用源泉は川浦之湯(1号)と雷沢之湯(2号)の2本。何れもボーリングによる掘削井だが、前者は深度38.5mで浅く、後者は深度1000mで深い。湧出母岩は新第三紀の花崗岩。驚くのはその湯量、1号が41.2℃、530g/分(平成16年10月20日)、2号は43.0℃、720g/分(平成16年11月21日)で、尋常とは思えないほど多い。泉質は花崗岩の温泉の特徴を良く表している。湧出地におけるpH 9.5(1号)、pH 9.6(2号)、溶存物質(ガス性のものを除く)は1号泉0.2188g/kg、2号泉0.2774g/kgで、アルカリ性が高く、溶存成分量は比較的少ない。2号泉はほのかに硫化水素臭を呈するが、これも花崗岩の温泉の特徴の一つである。
所在地 〒404-0201 山梨県山梨市三富川浦1140   電話:0553-39-2111
温泉の歴史 鎌倉時代に薬師様の夢のお告げにより発見され、戦国時代に武田信玄公の命により開発され、武田二十四将の一人・山県昌景(先祖)から17代続く老舗旅館(中規模)。毎分1250リットル、41.2℃と43℃の希に見る源泉に恵まれ、全ての浴槽が100%源泉掛け流しで薬効が高い。
源 泉 【源泉名】 (山県館1号)川浦之湯、(山県館2号)雷沢之湯
【源泉所有者】 (自己所有)山縣信一郎
【管轄保健所】 日下部保健所(温泉台帳番号) 第5-197号
【湧出地】 (1号)山梨市三富川浦911番地・深度38.5m、(2号)山梨市三富川浦字見畑463番地乙1・深度1000m
【源泉の種類】 ボーリングによる掘削井
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【動力およびポンプの種類・型式】 水中モーターポンプ
【温度・湧出量】 (1号)41.2℃、530 g/分(平成16年10月20日)、(2号)43.0℃、720 g/分(平成16年11月21日)
【貯湯タンク】 無し
【引湯距離および引湯方法】 (1号)100m(自然落差)、(2号)800m(ポンプ利用・自然落差)
【温泉の温度の調節方法】 調整の必要なし
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 (山県館2号・雷沢之湯) 平成16年12月1日(湧出地試験)
【分析機関名/分析者】 山梨県衛生公害研究所/小林浩、堀内雅人
【温度】 43.2℃(気温9.0℃)
【湧出量】 990g/分
【湧出地におけるpH】 9.6
【試験室におけるpH】 9.54
【知覚的試験】 無色澄明無味微硫化水素臭
【蒸発残留物】 0.2689g/kg
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 0.2774g/kg
【成分総計】 0.2774g/kg
【密度】 0.9986(20℃)
【導電率(25℃)】 372μS/cm
【療養泉の泉質名】 アルカリ性単純温泉(旧泉質名:単純温泉)
【液性等による分類】 低張性・アルカリ性・高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
イオン成分 ミリグラム(mg) イオン成分 ミリグラム(mg)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
アンモニウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
56.2
1.2
0.1
0.06
20.9
フッ素イオン
塩素イオン
硫化水素イオン
硫酸イオン
炭酸イオン
メタホウ酸イオン
水酸化物イオン
0.7
17.2
0.4
112.0
15.6
0.6
0.7
陽イオン 計 78.4 陰イオン 計 147.2
遊離成分 ミリグラム(mg) 溶存ガス成分 ミリグラム(mg)
メタケイ酸
メタホウ酸
51.8

二酸化炭素
硫化水素


非解離成分 計 51.8 溶存ガス成分 計
その他微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 200人
【客室数】 37部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 1250g/分(契約分湯量)
【定員1人当たりの温泉量】 6.5g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【浴場の数】 男湯 1 女湯 1 露天風呂 4 貸切風呂 2
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 露天風呂 露天風呂 露天風呂
名称 薬師 せせらぎ 笛吹権三郎 月見亭 美肌 信玄岩風呂
浴槽面積 40 13 9 9 6.3 24
浴槽体積 30.1 7.8 5.4 5.4 3.75 14
給湯量 567 146 102 102 70 263
給湯温度 42.5 42.5 42 42 42 42
換水回数 1 1 1 1 1 1
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 1週間に1度温泉を抜き清掃
備考 【調査表記入年月日】 平成16年10月26日

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