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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

下部温泉郷 源泉湯宿ホテル守田

下部温泉郷 源泉湯宿ホテル守田
 下部温泉郷のホテル・旅館の数は全部で三十数軒。その多くがJR東海・身延線下部温泉駅から東に約1.5km、下部川に架かる神泉橋付近の道路の両側に軒を連ねて建っている。道幅は狭くて歩道は白線で仕切られているだけだが、温泉街の風情をしっかりと保っているのが、いかにも伝統ある古くからの温泉地らしい。そんな雑踏する旅館街の中にあって、存在感を際立てているのがホテル守田の6階建ての建物。
 ホテル守田の温泉は下部厚生組合が所有する共同泉。昭和23年に同ホテルや橋本屋、梅乃屋、登富屋、大黒屋など神泉橋付近の9軒の旅館によって、大家旅館の裏手に井孔が掘削された。下部温泉発祥の源泉館とは眼と鼻の先で、掘削場所としては危ういほどに近い。深度230mの掘削自噴泉である。
 ホテル守田が利用する温泉と源泉館とでは、前者が掘削自噴泉(温度・31.6℃、蒸発残留物・ 0.4353g/kg 、溶存物質(ガス性のものを除く)・ 0.433g/kg)、後者は自然湧出泉(温度・29.6℃ 、蒸発残留物・0.451g/kg、溶存物質(ガス性のものを除く)・ 0.442g/kg)で湧出形態に違いはあるが、その性状はほとんど同じである。源泉館やホテル守田などの共同泉の他にも、下部温泉には幾つかの源泉が存在するが、何れも泉温は30℃前後の低温泉の範囲にとどまっていた。そのため下部の旅館には、源泉のままの低温の浴槽と、加熱した40℃ほどの浴槽の二つが設えられている。低温浴の優れた治癒効能を生かす温泉利用の伝統を維持し続けていることが、信玄公隠し湯としての下部温泉の存在価値を高めている。
 ホテル守田では更に、温泉効果をより一層高るため「ヘルシー大浴場・南天の湯」には歩行浴や圧注浴、打たせ湯などの設備もある。平成19年4月からは、身延町が大深度掘削で新たに開発した湧出温度51.0℃の温泉の利用も始まっている。伝統の低温浴に加えて、高温の温泉利用が始まった下部温泉は、新たな変化の時を迎えている。
所在地 〒409-2942 山梨県南巨摩郡身延町下部990番地   電話:0556-36-0111
温泉の歴史 景行天皇の代、甲斐の塩海足尼が発見、武田信玄の隠し湯として知られるようになる。昭和31年に国民保養温泉地に指定、泉効が顕著で湯治宿として出発し、現在も温泉の特徴を生かし癒し効果のある宿として営業し、飲泉として胃腸病等にも最適の温泉である。
源 泉 【源泉名】 共同泉、下部厚生組合
【源泉所有者】 (組合所有) 下部厚生組合
【管轄保健所】 身延保健所
【湧出地】 山梨県南巨摩郡身延町下部69番地共同泉
【源泉の種類】 掘削自噴泉
【井孔の深さ】 230m
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 掘削自噴
【温度】 33℃(測定年月日:平成16年10月30日)
【湧出量】 800g/分
【貯湯タンク】 有り(保温材加工・源泉脇1.5m3、施設内6m3)
【動力およびポンプの種類・型式】 (三浦1,3,5号)玉川式HCV型空気圧縮機(赤井浜)三和鉄工所S10ABL型空気圧縮機
【引湯方法】 湧出した源泉をポンプアップして源泉脇の貯湯タンクに入れ、自然落差で施設内の貯湯タンクに引湯している。
【温泉の温度の調節方法】 温度が31〜32℃の源泉をそのまま施設の浴槽に入れて使用し、もう一方の浴槽には適温に加熱した源泉を掛け流している。
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 昭和60年5月10日(現地試験日)
【分析機関名/分析者】 山梨県衛生公害研究所/田中 久
【温度】 31.6℃(気温22.2℃)
【湧出量】 182.2g/分
【湧出地におけるpH】 8.52
【試験室におけるpH】 8.66
【ラドン(Rn)】 0.48×10-10Ci/kg 【蒸発残留物】 0.4353g/kg
【密度】 0.9987(20℃)
【知覚的試験】 無色澄明、収斂味を有しほとんど無臭
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 0.433g/kg
【成分総計】 0.546g/kg
【導電率(−℃)】 598μS/cm
【療養泉の泉質名】 アルカリ性単純温泉
【液性・浸透圧・泉温による分類】 アルカリ性低張性低温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
イオン成分 (mg) イオン成分 (mg)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
アンモニウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
72.4
0.8
0.1
0.6
49.3
フッ素イオン
塩素イオン
硫酸イオン
炭酸水素イオン
炭酸イオン
0.3
60.5
180.3
21.4
6.0
陽イオン 計 123.2 陰イオン 計 268.5
遊離成分 (mg) 溶存ガス成分 (mg)
メタケイ酸
メタホウ酸
40.0
1.6
二酸化炭素
硫化水素
113.0

非解離成分 計 41.6 溶存ガス成分 計 113.0
その他微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 54人
【客室数】 19部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 80g/分(契約分湯量)
【定員1人当たりの温泉量】 1.48g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【浴場の数】 男湯 1 女湯 1 露天風呂 1 貸切風呂 1
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 貸切風呂
名称 ヘルシー浴場 竹炭風呂 月の湯 アクア
浴槽面積 8 7.0 6.0 2.5
浴槽体積 5 4.2 3.6 2
給湯量
給湯温度 31 31 31 31
換水回数 1 1 1 1
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 加熱あり
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 掛け流し一部循環
【浴槽の清掃について】 1日1回換水・換水時に清掃
備考 【調査表記入年月日】 平成16年10月30日

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