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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

雲見温泉 温泉民宿 高見家

雲見温泉 温泉民宿 高見家
 伊豆半島、西海岸の西南端・雲見漁港に温泉が誕生したのは昭和30年。その経緯は、ここの雲見園を取り上げた際にすでに紹介済みである。数ある伊豆半島の温泉地の中でも、雲見温泉ほど遠くて行き着くのに時間がかかる温泉地は他にない。が、時として心に想い浮かび、二度三度と訪ねたくなる温泉地の一つである。
 「冬の西伊豆は別世界」とか「駿河湾の魚は冬です」などととも聞いているが、港からの富士山の秀麗な眺めもさることながら、何といっても雲見温泉の決め手はその泉質だ。成分総計12.12g/kg、療養泉の泉質分類ではカルシウム・ナトリウムー塩化物泉。いわゆる塩化カルシウム型の温泉である。雲見の若女将は「熱の湯」だというが、浴後の体の温もりが尋常ではない。
 実は、湯ケ島温泉の「あせび野」を紹介する際に、「伊豆の踊子」の作者・川端康成の著作を幾つか読んだが、温泉についての川端の次の指摘は、温泉化学通を自任する私の研究の盲点を突いていた。
 「温泉の楽しみは(略)、湯の肌触りが楽しみを左右する。触感は千差万別である。これが温泉の個性である。温まる湯と冷える湯、決してそんな単純な分け方ではすまされない。入浴好きの日本人は、当然この肌触りの楽しみを解し触感も敏いはずだ。冬の肌によい湯もあろうし、夏の肌によい湯もあろうし、(略)その時その人によって好むところは、食物と変りあるまい。病気の効能ばかりでなく、湯の肌触りの楽しさを調べてくれる人があってよいと思う。湯船もこれを頭に入れて作ってほしい。(略)(「温泉雑記」、「触感」の章からの抜粋)。」
 塩化カルシウム型の温泉を掛け流す高見家の温泉に入ると、この川端康成の指摘を肌で直に感じるだろう。掛け流しだからこそ実感出来る塩化カルシウム型の温泉の感触・肌触り、それに浴後の温もりである。
所在地 〒410-3615  静岡県賀茂郡松崎町雲見315   電話:0558-45-0215
温泉の歴史 昭和30年、雲見魚協による温泉掘削が成功し、当初は共同浴場として雲見温泉が誕生した。昭和42年、三浦温泉(株)が石部地区、岩地地区での温泉掘削に成功。昭和48年、三浦温泉(株)に雲見赤井浜源泉を貸与。同社による雲見地区への温泉給湯開始を契機に毎分5gの分湯権を得て民宿を開業。その後、昭和56年、平成15年に分湯権を増やし、現在契約の温泉利用量は毎分15g。
源 泉 【源泉名】 三浦1号、三浦3号、三浦5号、赤井浜源泉の混合泉
【源泉所有者】 松崎三浦温泉株式会社(温泉台帳番号)石部・岩地1,3,4号および雲見1号
【湧出地】 (1号)松崎町石部附の浦592-1・深度245m(3号)同町岩地獄沢715-8・深度470m(5号)同町石部附の浦600-3・深度560m(赤井浜)同町雲見やぐら 磯・深度400m
【源泉の種類】 ボーリングによる掘削井
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【動力およびポンプの種類・型式】 (三浦1,3,5号)玉川式HCV型空気圧縮機(赤井浜)三和鉄工所S10ABL型空気圧縮機
【温度・湧出量】(1号)46.4℃、626.6g/分、(3号)68.8℃、261.7g/分、(5号)58.2℃、298.9g/分、(赤井浜)41.5℃、207.1g/分
【高見家の温泉利用量】 15g/分
【貯湯タンク】 FRP保温加工・15m3
【引湯距離】 2.5km(ポンプ利用)
【引湯方法】 混合タンクよりポンプで中継タンクに送りそこから自然落差で引湯
【温泉の温度の調節方法】 水道水による熱交換で温度を下げる
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 (現地)平成12年2月10日
【分析機関名/分析者】 (財)静岡県生活科学検査センター 東城義博、谷野敏幸、多田内夫ほか
【温度】 56.0℃(気温7.7℃)
【湧出量】 -g/分
【湧出地におけるpH】 7.2
【試験室におけるpH】 7.49
【蒸発残留物】 13.23 g/kg
【密度】 1.0108( 20℃ )
【知覚的試験】 微黄色、透明、強塩味、弱苦味、無臭
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 12.10g/kg
【成分総計】 12.12g/kg
【導電率(25℃)】 ー μS/cm
【療養泉の泉質名】 カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(旧泉質名 - )
【液性等による分類】 高張性・中性・高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
マンガンイオン
鉄(U)イオン
2068.
40.4
32.6
2285.
0.2
0.2
塩素イオン
臭素イオン
ヨウ素イオン
硫酸イオン
炭酸水素イオン
6866.
7.8
1.1
722.2
20.6
陽イオン 計 4426. 陰イオン 計 7618.
遊離成分 (mg/kg) 溶存ガス成分 (mg/kg)
メタケイ酸
メタホウ酸
51.9
3.7
二酸化炭素
22.4
非解離成分計 55.6 溶存ガス成分計 22.4
その他微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 16人
【客室数】 8部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 15g/分
【定員1人当たりの温泉量】 約1g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【給湯および利用方法】 源泉掛け流し。
【浴場の数】 男湯:1 女湯:1 露天風呂:1
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂
名称 男湯 女湯 露天風呂
浴槽面積 2 1.5 1.5
浴槽体積 1.1 0.8 0.9
給湯量 6 4.5 4.5
給湯温度 50 50 50
換水回数 1 1 1
*単位:浴槽面積:m2、浴槽体積:m3、給湯量:g/分、
給湯温度:℃、換水回数:回/日
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 1日1回換水・清掃。
備考 【調査表記入年月日】 平成16年10月15日

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