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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

雲見温泉 かわいいお宿 雲見園

雲見温泉 かわいいお宿 雲見園
 伊豆半島・西海岸の南端に点在する小さな漁港の一つ雲見、そこに温泉が誕生したのは昭和30年。雲見漁協が試みた温泉掘削の成功による。戦後、第一回目の温泉ブームの最中のことである。それから50年、半世紀を経た現在は、隣接する石部、岩地地区での数本の温泉掘削に成功した松崎三浦温泉株式会社が、地域に湧出する温泉を統合して給湯事業を展開し雲見温泉、石部温泉、岩地温泉が出現した。
 雲見園は、当初その温泉給湯会社から毎分13リットルの供給を受けて開業した。45年前のことである。現在の契約量は毎分20リットル。供給される温泉の温度は56.0℃、溶存成分の総計は12.12g/kg、泉質はカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉である。この泉質名は、昭和54年1月1日を期して泉質の命名法が改訂された、いわゆる新泉質名。
 では、カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉という泉質名は、塩類を基準に分類した旧泉質名では、どう命名したのだろうか?
 雲見園に掲げられた温泉分析表によると、陽イオンの主成分はカルシウムイオン(2285mg/kg)、副成分がナトリウムイオン(2068mg/kg)で、陰イオンの主成分が塩素イオン(6866mg/kg)だから、旧命名法に従うと含食塩ー塩化土類泉となるはずである。ところが、泉質名改訂以前の鉱泉分析法指針(昭和33年版)には、含塩化土類ー食塩泉という泉質名はあても、含食塩ー塩化土類泉という泉質名はないのである。だから、国からの通達に従順に従えば、当初は雲見温泉は泉質名が付かない、名無しの温泉のはずである。見方を変えれば、雲見温泉は名無しになるほど珍しい泉質だということもできる。
 ところが、既に昭和の初期に神奈川県の鶴巻温泉で雲見温泉と同じ泉質の温泉が利用され始めていた。それを私は化石海水型の温泉として発表した。ここで注意が必要なのは、化石海水型の温泉と化石海水とは違うと言うことである。この違いを、環境省の温泉担当者は理解してないと思う。今後の温泉利用の重要テーマの一つである。
所在地 〒410-3615 静岡県賀茂郡松崎町雲見410   電話 0558-45-0441
温泉の歴史 昭和30年雲見魚協により温泉掘削に成功。当初は共同浴場として雲見温泉が誕生した。昭和42年石部地区、岩地地区の温泉掘削に三浦温泉(株)が成功、昭和48年 雲見赤井浜源泉を三浦温泉(株)に貸与し、雲見地区へ温泉給湯開始し、雲見園として当初毎分13リットルで営業し、平成14年に7リットル増量、現在に至る。
源 泉 【源泉名】 三浦1号、三浦3号、三浦5号、赤井浜源泉の混合泉
【源泉所有者】 松崎三浦温泉株式会社(温泉台帳番号)石部・岩地1,3,4号および雲見1号
【湧出地】 (1号)松崎町石部附の浦592-1・深度245m(3号)同町岩地獄沢715-8・深度470m(5号)同町石部附の浦600-3・深度560m(赤井浜)同町雲見やぐら 磯・深度400m
【源泉の種類】 ボーリングによる掘削井
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【動力およびポンプの種類・型式】 (三浦1,3,5号)玉川式HCV型空気圧縮機(赤井浜)三和鉄工所S10ABL型空気圧縮機
【温度/湧出量】 (1号)46.4℃、626.6g/分、(3号)68.8℃、261.7g/分、(5号)58.2℃、298.9g/分、(赤井浜)41.5℃、207.1g/分
【雲見園の温泉利用量】 20g/分
【貯湯タンク】 FRP保温加工・15m3
【引湯距離】 2km(ポンプ利用)
【引湯方法】 混合タンクよりポンプで中継タンクに送りそこから自然落差で引湯
【温泉の温度の調節方法】 水道水による熱交換で温度を下げる
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 平成12年2月10日
【分析機関名/分析者】 (財)静岡県生活科学検査センター 東城義博、谷野敏幸、多田内夫ほか
【温度】 56.0 ℃(気温7.7 ℃)
【湧出量】 −g/分
【湧出地におけるpH】 7.2
【試験室におけるpH】 7.49
【蒸発残留物】 13.23g/kg
【密度】 1.0108(20℃)
【知覚的試験】 微黄色、透明、強塩味、弱苦味、無臭
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 12.10g/kg
【成分総計】 12.12g/kg
【導電率(25℃)】 − μS/cm
【療養泉の泉質名】 カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉
【液性・浸透圧・泉温による分類】 高張性・中性・高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
イオン成分  ミリグラム(mg) イオン成分 ミリグラム(mg)
ナトリウムイオン
カリウムイオン
マグネシウムイオン
カルシウムイオン
マンガンイオン
鉄(U)イオン
2068.
40.4
32.6
2285.
0.2
0.2
塩素イオン
臭素イオン
ヨウ素イオン
硫酸イオン
炭酸水素イオン
6866.
7.8
1.1
722.2
20.6
陽イオン 計 4426. 陰イオン 計 7618.
遊離成分 ミリグラム(mg) 溶存ガス成分 ミリグラム(mg)
メタケイ酸
メタホウ酸
51.9
3.7
二酸化炭素
22.4
非解離成分 計 55.6 溶存ガス成分 計 22.4
その他微量成分の記載は省略した。
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 10人
【客室数】 5部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 20g/分(契約分湯量)
【定員1人当たりの温泉量】 2g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【給湯および利用方法】 源泉掛け流し
【浴場の数】 男湯 1 女湯 1 露天風呂 2 家族風呂 −
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 貸切風呂
名称 浪漫の湯
浴槽面積 3 1 3 1
浴槽体積 1.5 0.5 1.8 0.5
給湯量 7 3 6 4
給湯温度 51 51 51 51
換水回数 1 1 1 1
*単位:浴槽面積:m2、浴槽体積:m3、給湯量:g/分、
給湯温度:℃、換水回数:回/日
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 1日1回換水・清掃
備考 【調査表記入年月日】 平成16年10月28日(館内改装により一部加筆・変更)

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