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源泉湯宿 源泉の湯と温泉文化の守り主

奈良田温泉 白根館

奈良田温泉 白根館
 温泉の湧出量、温度、成分の三つを併せて温泉の三要素という。地表に湧出する温泉の三つの要素は、泉源の保護、維持管理上はもちろん、その利用の現場でも重要なデータとなっている。ところが、大変奇妙なことに、温泉を公共の浴用などに利用するための許可申請手続きでは、温泉の量、すなわち湧出量はもちろんのこと、施設での利用量の届け出もなく認可がなされている。たとえ施設は大規模でも、その温泉利用量がはっきり分からない。そのため、温泉法第1条で「この法律は、温泉を保護しその利用の適正を図り、公共の福祉の増進に寄与することをもって目的とする。」と規定していても、「利用の適正」を判断する基準もないままなのだ。
旅館やホテルでの温泉利用が、適正か否かを判断する基準すらない現状を少しでも変えるには、自らが率先して基準を作るしかないではないか。そのような思いを、かれこれ20年近くも私は持ち続けていた。
温泉旅館の定員と温泉利用量を明示し、併せてその利用方法を公表することが、温泉利用の適正を判断する基準になる筈である。このような表示方法は、将来の我が国の温泉利用にとって絶対に必要なのである。その思いは平成16年7月の源泉湯宿を守る会の設立で結実した。
守る会の設立に至る道程は決して容易ではなかったが、初期段階で私の思いを初めて目に見える形で具体化してくれたのが、奈良田温泉・白根館の湯守・深沢 守氏である。平成15年8月のことだった。
山梨県の下部から早川沿いに南アルプス東麓を遡ること約36km。フォッサ・マグナと呼ばれる大地溝帯の景観を堪能してたどり着く最後の集落が奈良田温泉。1300年前に孝謙天皇が遷居したとの伝えがある。古来からの「七不思議の湯」の成分は正真正銘・薬の湯である。
所在地 〒409-2701 山梨県南巨摩郡早川町奈良田344   電話 0556-48-2711
温泉の歴史 七不思議の湯は、1300年の昔、第四十六代孝謙天皇が当地に御遷居になったときの開湯と語り継がれている。現在の湯は、平成9年の掘削による2代目七不思議の湯。
源 泉 【源泉名】 奈良田温泉 七不思議の湯
【源泉所有者】 自己所有    (温泉台帳番号)
【湧出地】 山梨県巨摩郡早川町奈良田323番地
【源泉の種類】 掘削泉
【井孔の深さ】 500m(静水位:0m 平成9年5月21日測定 )
温泉湧出現況と引湯方法 【湧出状況】 動力揚湯
【動力およびポンプの種類・型式】 深井戸用水中モーターポンプ・DSH6ES11kw
【温度】 50.1℃ ( 測定年月日:平成16年10月1日)
【湧出量】 65〜70g/分(動水位:220m)
【貯湯タンク】 有(分湯および熱交換を行うため)
【引湯方法】 貯湯タンクまではポンプによる揚湯、以後は自然落差
【温泉の温度の調節方法】 熱交換方式で温度を下げている
温泉分析書および泉質名 【温泉分析書の分析年月日】 平成15年9月9日
【分析機関名/分析者】 山梨県公害研究所 深沢喜延、小林浩、堀内雅人
【温度】 50.1℃(気温:30.1℃)
【湧出量】 65.9g/分
【湧出地におけるpH】 8.5
【試験室におけるpH】 8.61
【蒸発残留物】 3.866g/kg
【密度】 1.001(20℃)
【知覚的試験】 無色澄明・塩味硫化水素臭
【溶存物質(ガス性のものを除く)】 3.917g/kg
【成分総計】 3.918 g/kg
【導電率(25℃)】 6870 μS/cm
【療養泉の泉質名】 含硫黄ーナトリウムー塩化物泉(旧泉質名:含食塩ー硫黄泉)
【液性・浸透圧・泉温による分類】 低張性アルカリ性高温泉
陽イオン(試料1kg中の分量) 陰イオン(試料1kg中の分量)
イオン成分  ミリグラム(mg) イオン成分 ミリグラム(mg)
リチウムイオン(Li+)
ナトリウムイオン(Na+)
カリウムイオン(K+)
アンモニウムイオン(NH4+)
マグネシウムイオン(Mg2+)
カルシウムイオン(Ca2+)
ストロンチウムイオン(Sr2+)
鉄(U)イオン(Fe2+)
銅イオン(Cu2+)
7.5
1369.
20.1
19.9
0.6
5.9
1.68
0.7
0.1
フッ素イオン(F−)
塩素イオン(Cl−)
水硫イオン(HS−)
チオ硫酸イオン(S2O32−)
硫酸イオン(SO42−)
炭酸水素イオン(HCO3-)
炭酸イオン(CO32−)
メタホウ酸イオン(BO2−)
硝酸イオン(NO3−)
23.1
1942.
8.0


320.3
24.6


陽イオン 計 1425. 陰イオン 計 2318.
遊離成分 ミリグラム(mg) 溶存ガス成分 ミリグラム(mg)
メタケイ酸(H2SiO3)
メタホウ酸(HBO2)
33.1
141.3
遊離二酸化炭素(CO2)
遊離硫化水素(H2S)

0.3
非解離成分 計 174.3 溶存ガス成分 計 0.3
定員および温泉利用量 【宿泊定員数】 35人
【客室数】 13部屋(源泉湯宿基準の定員数算出法:1人/4畳(主客室))
【温泉総利用量】 65〜70g/分
【定員1人当たりの温泉量】 2g/分/人
給湯方式等の利用現況
および浴場の状況
【給湯および利用方法】 源泉100パーセント掛け流し
【浴場の数】 男湯:1 女湯:1 露天風呂:2
浴場種別 男 湯 女 湯 露天風呂 露天風呂
名称 総檜風呂 総檜風呂 石造り 木造り
浴槽面積 6.84 4.62 6.8 7.29
浴槽体積 3.48 2.31 4.08 4.78
給湯量 25 18 23 28
給湯温度
換水回数 隔日 隔日 隔日 隔日
*単位:浴槽面積:m2、浴槽体積:m3、給湯量:g/分、
給湯温度:℃、換水回数:回/日
【加水(冷却用)・加熱等の有無】 なし
【浴槽水の循環利用・ろ過・滅菌等の有無】 なし
【浴槽の清掃について】 隔日
備考 【調査表記入年月日】 平成16年10月1日

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